大日本図書

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  • 2016/09/06
  • 重要なお知らせ

【ご報告】「検定申請中の教科書の不適切な取り扱い」に関する再発防止策について

平成28年4月26日,8月25日付でご報告,お詫びを申し上げましたように,弊社において検定申請図書やその一部を検定期間中に開示した不適切な事案がございました。
 今回の事態を重く受け止め,弊社では新たな組織として「コンプライアンス委員会」を立ち上げ,下図のようなコンプライアンス体制を確立してコンプライアンスの徹底を全社的に図ることとしました。

コンプライアンス体制

上記コンプライアンス体制のもと,このような過ちを今後二度と犯さぬようにコンプライアンス委員会で「再発防止策」の検討を進めてまいりましたが,外部の専門家によるご指導もいただき,以下のような「再発防止策」を定めましたのでお知らせいたします。

大日本図書 再発防止策

弊社は教科書採択の公正性を確保する責務を全うするために,教科書関係法令,通達,教科書協会の定めるルール等を遵守し,教科書の編集及び発行等の活動を行います。

学校関係者との関わり方について

学校関係者との関わりにおいては,教科書採択に何らかの形で関与し得る利害関係者であるとの認識に立ち,採択の公正性・透明性に疑念を抱かれることのないよう,適切に業務を遂行します。

申請図書および見本本の取り扱いについて

申請図書および見本本の扱いについては,教科書関係法令,通達,教科書協会の定めるルール等を遵守します。また,具体的な方策として以下のことを徹底します。

  • 申請図書に関する意見聴取等の会議は行わない。
  • 申請図書に関する情報は厳重に管理し,申請図書の社外への持ち出しを禁止する。
  • 著作編集関係者,執筆者に対しては,申請図書を他者に開示しないよう周知し,管理の徹底を図る。
  • 見本本については管理を徹底し,定められた期間における学校関係者に対する献本は行わない。

意見聴取のあり方について

教科書に学校現場の意見を反映させる目的で行う意見聴取については,採択の公正性・透明性を損なわないよう,適切な形態・時期での方法を採用します。

社員教育の徹底について

弊社行動規範をはじめ,教科書関係法令,通達,教科書協会の定めるルール等について,役員・社員一人ひとりに周知・徹底するように社内研修を行います。
 役員・社員に対して,研修を制度化し,継続的な教育を実施します。

違反事例への対応について

教科書関係法令,通達,教科書協会の定めるルール等並びに弊社の行動規範等に関する社内相談窓口を設置し,総務部長がこの任に当たります。相談窓口においては,役員・社員から相談事案があれば,ただちにコンプライアンス委員会に報告し,事実関係の調査等を要請します。
 コンプライアンス委員会においては,相談事案を精査し,教科書関係法令,通達,教科書協会の定めるルール等並びに弊社の行動規範等に違反する行為と認められた場合には,原因究明を行い,当事者や関係者の教育指導など各種是正措置を検討します。
 当該違反行為に関与した役員・社員は職務規程,就業規則等に定める懲戒処分対象とし,同役員・社員に対する必要な処分を行います。
 教科書関係法令,通達,教科書協会の定めるルール等に違反する疑いのある行為が明らかになったときは,教科書協会が設置する公正宣伝特別委員会及び文部科学省に対して,ただちに当該事実・経緯・対応状況を報告し,必要な措置を講じます。

弊社といたしましては,今回の事案に関わる「再発防止策」のみならず,会社としてのコンプライアンス体制のさらなる充実を図り,教科書会社としての信頼を回復するための方策についての検討を今後も続けてまいります。

文部科学省をはじめとし,各教育委員会やご好意で協力くださった多くの先生方に多大なるご迷惑をおかけしましたことを改めて心よりお詫び申し上げます。

平成28年9月6日

大日本図書株式会社
代表取締役社長 波田野 健