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単位の表し方
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単位は,アルファベットの立体(あるいはローマン体)で表します。例えば,体積の単位リットルは,$\text{L}$ と表し,$l$ や$ℓ$とはしません。
斜体(あるいはイタリック体)は,ものの量を表すときに使います。例えば,中学校理科で学習するオームの法則は,電圧 $V$,電流 $I$,抵抗 $R$の関係を,$V = RI$ と表します。
ものの量は,数字と単位の積の形で表します。積であることを意識するため,数字と単位の間には空白を入れます。例えば,東京スカイツリーの高さは $634\text{ m}$ と表し,$634\text{〔m〕}$や $634\text{m}$ とはしません。また,身長などを$1\text{ m}$ $65\text{ cm}$ などと単位を二つ使って表すのも正式な表し方ではありません。
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大文字と小文字のちがい
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単位に使う文字は,人名に由来する単位のときには大文字,そうでないものは小文字と決められています。例えば,長さの単位メートルは小文字のエム($\text{m}$),電流の単位アンペアは,フランスの科学者アンドレ・マリ・アンペールに由来するので大文字のエー($\text{A}$)で表します。
例外として,体積の単位リットルは,小文字を使うと数字の 1 と紛らわしいので,大文字のエル($\text{L}$)で表します。