長篠大橋上流 圧砕岩
国道151号に架かる長篠大橋の河床は幅40 mほどで常に水をたたえている。橋の上流に延びる一枚板のような平坦な河床は圧砕岩といい,断層活動に伴う巨大な力で周囲の岩石が破砕作用を受けた後に固まった岩石でミロナイトとも呼ばれる。この圧砕岩帯は幅300 mの帯で,橋の真下を横切る日本を二分する大規模な断層である中央構造線と重なっている。
近くに新城市の天然記念物に指定されている中央構造線長篠露頭があり,圧砕岩を間近に観察できます。なお,ここで見られる圧砕岩は,花こう岩の組織が変化したものです。