阿寺七滝の礫岩層
阿寺七滝の礫岩は新城市街の北東14 ㎞の阿寺地区に分布する。この礫岩は国の天然記念物「阿寺の七滝」をはじめ同地区と隣接する巣山地区に分布し,濃い赤紫色をしている。土地の名を冠し特に七滝礫岩とか巣山礫岩とも呼び,円礫が主で砂岩・チャート・花崗岩などである。この礫岩は2,500万年ほど前に堆積したといわれ,子抱石とも呼ばれている。滝の最下段では頭からこぶし大の礫群がはっきり浮き出て見える。
比較的もろい礫岩層を落下する構造の滝は他に例がなく,学術的に貴重で日本の滝百選の1つにもなっています。滝口までの道沿いには礫岩層が露出し,河床には大小礫が堆積しています。