酒匂川の河岸
酒匂川の河岸で、地層を観察することができる。関本丘陵と呼ばれる土地の高まりを、酒匂川がけずって作った大きな崖である。崖の下の方に見られるれき層は、昔の酒匂川が運んできた石ころが、川でたまってできた地層。崖の中央〜上の方に見られる白い層は、約6万6千年前の箱根火山の大噴火によって地面を流れ下ってきた軽石が、ぶ厚くたまったもの(箱根東京軽石に伴う軽石流堆積物)。その上下には、陸上に降り積もった火山灰の層も見られる。
【協力:神奈川県立生命の星・地球博物館】
川沿いの露頭なので、十分注意しながら観察しましょう。雨が降ったり増水している時には、河原に降りないようにしてください。川をわたって崖に近づくことはできませんが、大きな崖なので対岸からでも十分観察することができます。