お鷹の道・真姿の池湧水群
昭和60年に環境省(当時環境庁)の名水百選に選ばれ、水路沿いの遊歩道と池周辺に複数の湧水があることから、「お鷹の道・真姿の池湧水群」と名付けられた。平成10年には国分寺崖線湧水群の中の代表的な湧水であるとして、東京都名勝に指定され、保存が図られている。長い時間をかけて自然が作り上げたローム層や礫層などの地層を多摩川の流れが削ってできた国分寺崖線の下から湧き水がでている。武蔵野台地に見られる高さ数メートル程の崖は、「ママ」あるいは「ハケ」と呼ばれている。これらはどちらも「崖」の古語で、崖地形、あるいは丘陵・山地の片岸を指す地形名、また、その地形を持つ日本の地名の読みとして今も生きている言葉である。国分寺崖線や立川崖線など武蔵野台地の崖線を解説する際によく聞かれるほか、地名や道路名などに見られる。