館山湾に面した地層
岬の南側(館山湾側)に面した崖に地層が見られる。約360万年前から260万年前に堆積した地層で、火山から噴出したスコリア(黒色で無数に穴が開いている石)を多く含む凝灰岩質の砂岩層である。数㎜から数㎝のスコリアが、大きい粒から順に沈んでいったことがわかる。
地層中のスコリアは下から上へと次第に小さくなっていて、このような構造を級下層理といいます。このスコリアの層を切って、小規模の断層がみられます。海溝の陸側斜面に、砂とスコリアが流されてきて堆積した地層があると考えられます。