犬吠埼
中生代白亜紀(恐竜が繫栄した時代)に堆積した地層で固結した砂岩からなる。海岸付近の磯には、地層の境目(層理面)が露出している。この面をよく観察すると、波で作られた海底の波形模様(漣痕)、生き物の巣穴や這い跡(生痕化石)が見られる。砂岩中には、斜交葉理(クロスラミナ)も見られる。
大部分が新生代という新しい時代の地層からなる房総半島の中で、犬吠埼付近は、千葉県で最も古い中生代の地層が見られます。数十年前までは、付近の海岸ではアンモナイトやトリゴニアなどの化石が採掘されました。国の天然記念物に指定されています。