1 食べおわったブドウの皮をミキサーにかけ、ブドウジュースをつくります。
※市販の天然果汁100%のブドウジュースでも代用できます。
2 ブドウジュースを水で10倍にうすめてブドウ液をつくります。
3 ブドウ液 10 mL に、調べたいものを 2 mL 入れます。
※大人の人といっしょにやりましょう。

紅茶にレモンを入れると色が変わった!?

今日は、買い物の帰りにお母さんとカフェに来たよ。
歩きつかれたから、ゆっくりお茶を飲みながら休けいタイム。
しばらくすると、注文したレモンティーが運ばれてきた。
さっそくレモンを紅茶に入れると…

あれ? 紅茶の色が変わった!


本当! 色がうすくなったね。

どうして色がうすくなったんだろう?

…ふしぎね。お店の人に聞いてみましょう。

すみませーん! ちょっと質問してもいいですか?

はい。どうしましたか?

紅茶にレモンを入れたら、色がうすくなったんですけど…

よく気がつきましたね。
それは、レモンが「酸性」だからですよ。

ええと…どういうことですか?

紅茶は「テアフラビン」と「テアルビジン」という、赤い2つの物質で色がついています。このテアフラビンですが、酸性になると無色…つまり色が消えてしまうんです。

レモンが酸性だから、テアフラビンの色がなくなっちゃったってこと?

そういうことです。2つの物質のうち片方の色が消えてしまうので、紅茶の色がうすくなったように見えるんです。

そういうことだったんですね。

他の酸性のものでも色が変わります。
たとえば…そうですね。これはどうでしょう。

レモンと同じようにすっぱい液体の「酢」を入れてみてください。

あ! 色が変わった!


同じ酸性だから、レモンと同じように色が変わるのね。

おもしろーい!

紅茶以外にも、こんなものでも色の変化が楽しめます。


やったー! ブドウ大好き!

このブドウの皮にも、いろいろなものを反応させてみましょう。手順はとってもシンプルです。

本当に簡単だね!すぐにできそう。
それで、何を反応させるの?

今回は、お店にあるものを使います。

さきほど紅茶に入れたレモンと酢に加えて、トイレ用洗剤、せっけん、排水口洗剤、かゆみどめ薬、重曹、のりに入っている食品乾燥剤、オレンジジュース、炭酸水で試してみましょう。

おお〜いろいろなものがあるねー。

じゃあ、さっそく色を変えてみましょう。
(カチャカチャ…)

ワクワク…

できました!



わ〜すごい! 手品みたい!

こんなにカラフルになるんですね。

マスター、どれに何を入れたの?

こんな感じです。


ブドウの紫色は「アントシアニン」という色素でできています。このアントシアニンが、入れたものの性質に反応して色が変わるんですよ。

へえ〜アントシアニンってすごいなあ。

あ、そうそう。
こんな風にろ紙を使って、色を変えることもできますよ!



わ〜きれい! どうやるの?

ろ紙をブドウジュースにひたし、よくかわかします。
その後、いろいろな液を少しずつつけて、しばらくようすを見てみてください。

これなら家でも手軽にできそうね。

うん、また家でもやってみたい!
マスター、今日はいろいろ教えてくれてありがとうございました!

こちらこそ、ご来店ありがとうございました。
また、おいしいお飲みものとお話を準備してお待ちしています。

楽しみ〜!
カフェに行ったら、こんなおもしろいものが見られるなんて思いもしなかった!
家でもためしてみようっと。
マスターが見せてくれたみたいに、きれいな色にできるかなあ…。
2024.12.2