ん？どれどれ？
あ、これはアンモナイトの化石だね。

うん、化石だよ。

デパートとか大きな建物には、「大理石」という石材がよく使われるの。
大理石は「石灰岩」という石からできていて、化石が埋まっていることがあるんだよ。

もう一度デパートに行ってみようか。
たぶん他の化石も見つかるよ。

ほら、このかべを見てごらん。

これは「ベレムナイト」というイカの仲間の化石だよ。
体の先のとがった部分が化石になっているの。

そうだよ。なんの化石だと思う？

ふふ、たしかに虫みたいにも見えるね。
実は、これは「ウミユリ」といってウニやヒトデの仲間なの。
化石になっているのは茎の部分で、ここは小さな節が重なってできているんだよ。

まさしく、海にさくユリの花みたいよね。
２億5000万年くらい前から海に生息していて「生きている化石」としても有名だよ。

そうなの、神秘的だよね。
「生きている化石」は町の中にも色々あるよ。
一緒に見に行ってみる？

公園に着いたね。
さあ、化石はどこに隠れているでしょう？

それそれ！
イチョウは「生きている化石」のひとつなんだよ。

うん。イチョウの仲間は２億年近く前に、恐竜と一緒に生きていて、化石として見つかっているんだよ。

あ、あそこにも「生きている化石」があるよ。
メタセコイヤの木だね。知ってる？

メタセコイヤもイチョウと同じ時期に栄えていたんだけど、ぜつめつしたと考えられていたんだ。でも、1945年に生きているメタセコイヤが中国で発見されたの！化石に見られる特徴がそのまま見られたから、世界中で話題になったんだって。

そうそう。
それじゃあ、次は水族館に行ってみようか。

うん。
「生きている化石」がまだまだいるからね。

さあ、着いたね！
さっそく「生きている化石」を探してみよう〜

最初はこれ。

これはカブトガニ。東アジアや北アメリカ周辺の海にいて、日本では瀬戸内海や北九州の海で見られるよ。
化石の姿はこんな感じ。

それが「生きている化石」と呼ばれる理由だよ。
２億年くらい前から、ほとんど姿が変わらないの。

ふふ、ほんとうね。
じゃあ次はこれ。

よく気づいたね！
これはデパートで見たアンモナイトの仲間で、オウムガイっていうの。
大きなからの中には、タコやイカみたいにやわらかい体があるんだよ。
オウムガイの祖先は４〜５億年前に誕生したと言われているよ。

アンモナイトはぜつめつしたけど、オウムガイは今でもフィリピンやオーストラリア周辺にいるよ。もう５種類くらいに減っちゃったんだけどね…
化石はこんな感じ。

じゃあ、最後はこれ！

この展示は標本だからね。シーラカンスっていう魚だよ。

化石はこんな姿だよ。

３億5000万年前に現れて、7500万年前くらいにぜつめつしたと考えられていたけど、1938年に南アフリカの沖で生きているものが発見されたの！
現在も、時々その姿が確認されているけど、くわしい生態はわかっていないんだって。

ほんとうだよね。
…あ、そろそろ閉館時間みたい。

化石っておもしろいよね〜。
また、何かあれば聞きにきてね。