大日本図書

教科書いまむかし

教科書紹介 中学校理科編

5平成元年(1989年)
学習指導要領
社会の変化に自ら対応できる心豊かな人間の育成

平成元年に改訂された学習指導要領では、「社会の変化に自ら対応できる心豊かな人間の育成を図ること」をねらいとして、個性を生かす教育が実施されました。
新しい学習指導要領によって、小学校では、1・2年の理科と社会科が廃止され、「生活科」が新設されました。そのなかには、野外の自然観察、動物の飼育、植物の栽培などの理科的な内容が含まれました。また、中学校では、選択履修の幅を広げ、生徒の個性を生かす教育の充実が図られました。

中学校の理科では「自然に対する関心を高め、観察、実験などを行い、科学的に調べる能力と態度を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を深め、科学的な見方や考え方を養う」という目標が掲げられました。

選択教科としての「理科」では、生徒自身の積極的な意欲と強い問題意識によって課題が設定されることが望まれ、生徒自身に自然を主体的に調べる方法を習得させ、科学的な思考力、表現力、探究心などが育成できるような指導が求められました。

大日本図書では、平成5年に『中学校理科』を発行しました。その後、平成9年に改訂し、『新版 中学校理科』を発行しました。

ここでは平成5年版『中学校理科』を紹介します。

国立教育政策研究所
「学習指導要領データベース」

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