(文部科学省ホームページ「小学校学習指導要領」へリンク)
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| 平成20年 |
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小・中・高等学校学習指導要領告示
北京オリンピック開催
リーマンショック |
| 平成21年 |
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裁判員制度スタート 衆院選で政権交代,民主党が与党に |
| 平成22年 |
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子ども手当支給開始
小惑星探査機「はやぶさ」地球帰還
「全国学力・学習状況調査」を抽出調査に変更 |
| 平成23年 |
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東日本大震災 小学校学習指導要領全面実施 |
| 平成24年 |
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中学校学習指導要領全面実施
国内で25年ぶり金環日食
東京スカイツリー開業
ロンドンオリンピック開催 |
平成10年改訂の学習指導要領のもとでは,学習内容が削減されたことや,大学入試科目の縮小などに関連して「学力低下」が叫ばれるようになり,国際的な学力調査でも,読解力,活用力などについて課題があることなどが明らかになりました。また,情報化が進む社会において,幅広い知識の習得とそれを活用する思考力・判断力・表現力などが求められるようになりました。
こうした情勢をふまえ,平成20年に告示された新しい学習指導要領では,「基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得」と「思考力・判断力・表現力等の育成」の2つをバランスよく達成することが目指されました。「理数教育の充実」「言語活動の充実」などが掲げられ,算数・数学に関しては授業時数が増え,学習内容の拡充がはかられています。
「算数的活動」はさらに重視され,学習指導要領の「内容」のなかに,それらの具体的な例が示されました。さらに,学年間の学習をスムーズにつなげ,知識・技能の確実な習得をはかるため,上級学年の内容の一部を,下学年で素地的に学習する「スパイラル」の形式も取り入れられました。
また,平成20年12月には文部科学省の教科用図書検定調査審議会により「教科書の改善について」が報告され,今後は教科書の質・量両面での充実を目指すべきとの考え方が示されました。補充的な学習や発展的な学習に関する内容を充実させること,基礎的・基本的な知識・技能が着実に習得されるよう既習内容の反復学習や練習問題などによる繰り返し学習に関する記述を充実させることなどを求められています。
この答申のなかでは,『多くの教員や保護者の間に定着している「児童生徒は教科書に記述されている内容をすべて学習しなければならない」とする従来型の教科書観については,「個々の児童生徒の理解の程度に応じて指導を充実する」,「児童生徒が興味関心をもって読み進められる」,「児童生徒が家庭でも主体的に自学自習ができる」といった観点から,教科書に対する考え方を転換していくことが求められる』と述べられており,これまでの教科書観とは明らかに変わってきていることが読み取れます。
大日本図書では,平成23年に「たのしい算数」を発行しました。著作者代表は,横浜国立大学教授の橋本吉彦先生です。
平成23年度版の基本方針は以下の5つです。
- ○算数的活動を一層充実させ,算数をたのしく学習できるようにする。
- ○基礎的・基本的な知識・技能を確実に身に付け,学習や生活に活用できるようにする。
- ○数学的な思考力・表現力を育て,学年の発達段階に応じて論理的な考え方や知的なコミュニケーションができるようにする。
- ○数量や図形についての実感的な理解と豊かな感覚を育てる。
- ○考えるたのしさを味わい,算数の学習への意欲を高める。
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各学年の総授業時数
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1年 |
2年 |
3年 |
4年 |
5年 |
6年 |
| 平成10年度版 |
782 |
840 |
910 |
945 |
945 |
945 |
| 平成20年度版 |
850 |
910 |
945 |
980 |
980 |
980 |
平成20年改訂の学習指導要領では,総授業時数が右の表のように増加し,学習内容の充実がはかられました。教科書の目次を見ると,特に5年の「合同」や,6年の「文字と式」などが,中学校から小学校へ移行しているのがわかります。
また,数量関係領域が1年から設定され,1年単元6には「しらべよう」という,絵を使ったグラフの学習が入りました。さらに,5年単元8「整数の性質」では,「素数」も扱うことになりました。このように,従来の学習内容が戻っただけではなく,新しい学習内容も追加されました。
それでは,この時代の教科書の特徴を見ていきましょう。