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(国立教育政策研究所内コンテンツ  「学習指導要領データベース」へリンク)
当時の主な出来事
平成10年   長野冬季オリンピック開催
小・中・高等学校学習指導要領告示
平成12年   教育改革国民会議設置
OECDが学習到達度調査(PISA)を開始
平成14年   日韓共催ワールドカップ開催
    〜学力低下論が活発になる〜
平成16年   PISA,TIMSS(平成15年調査)の結果が公表される
平成18年   教育再生会議設置
平成19年   全国学力・学習状況調査実施

平成年代に入ると,受験競争の行き過ぎや,児童・生徒の不登校,学級崩壊などのさまざまな教育問題が注目されるようになりました。そうした中,平成10年に改訂された学習指導要領では,ゆとりのなかで特色ある教育を展開し,自ら学び自ら考える力などの「生きる力」を育成することがねらいとされました。完全学校週5日制の実施にともない,指導内容が厳選される一方,総合的な学習の時間が新設され,算数・数学科では「算数的活動」「数学的活動の楽しさ」といった文言が目標に盛り込まれました。

大日本図書では,平成14年に『中学校数学』を発行,その後改訂版として平成18年に『新版中学校数学』を発行しました。

この教科書の編集方針は,次の5つです。
・学習意欲や課題意識を喚起し,自ら考える力を育成する
・数学的な活動の楽しさや数学的な見方・考え方のよさを知ること
・数学的な思考力・判断力を高め,数学を活用する力を養うこと
・基礎的,基本的な学力の確かな定着を図ること
・生徒一人ひとりの興味・関心を高め,視野を広げること

ここでは,平成18年発行の『新版中学校数学』を紹介します。


目次ページ・単元構成

数学科の授業時数が,各学年ともに週当たり3時間,年間105時間となりました。

「一元一次不等式」「資料の整理・標本調査」などは高校へ移行したほか、小学校から移行された内容や削除された内容もあり、大きく変更されました。

その後,平成15年12月の学習指導要領の一部改正により,学習指導要領に示していない内容を加えて指導することができるようになりました。大日本図書の教科書でも,平成18年版では発展的な学習内容が取り入れられています。

また,平成14年版で全ページがカラーになりました。さらに,平成18年版からは従来のA5判からB5判になり,これまでよりもゆったりとした紙面構成になりました。

新版 中学校 数学 1
1章 正の数,負の数
2章 文字と式
3章 1次方程式
4章 比例と反比例
5章 平面の図形
6章 空間の図形
 数学の森
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新版 中学校 数学 2
1章 式と計算
2章 連立方程式
3章 1次関数
4章 平行と合同
5章 三角形と四角形
6章 定理の発見と証明
7章 確率
数学の森
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新版 中学校 数学 3
1章 多項式
2章 平方根
3章 2次方程式
4章 関数
5章 相似と比
6章 三平方の定理
数学の森
中学校数学のまとめ
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それでは,具体的にこの教科書の内容を見ていきましょう。


内容紹介
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小学校から移行された内容

学習指導要領の改訂で,小学校から中学校に移行された内容の一部を見てみましょう。

・文字の扱い
数式領域においては,文字を使った式が小学校で指導されなくなり,中学校での配慮が必要となりました。左の図は,平成18年版1年2章「文字と式」の最初のページです。平成9年版に比べると,「具体的な数値で式に表す→□に置き換えて式で表す→□を文字に置き換えて表す」と段階的に導入している様子がよくわかります。

・図形の対称
図形の線対称,点対称については小学校で指導されていましたが中学校1年に移行されました。また,図形の拡大・縮小は中学校3年の相似の単元が初出となりました。図形領域では、その他に「立体の体積と表面積」「角すいや円すい」「柱体の展開図」が中学校1年での学習内容となりました。

・比例と反比例
比例については,小学校では文字を使わずに △=決まった数×○  と表現されています。 そのため,これらの○,△を使って2つの数量を考察することから学習を始めます。また比例と反比例のうち,小学校で学ぶのは比例のみとなり,反比例は中学校1年の学習内容となりました。そのため,表をていねいにつくり,反比例の性質を調べる学習活動をしています。