大日本図書

教科書いまむかし

教科書紹介 中学校数学編

← 8平成29年(2017年)
学習指導要領
「社会に開かれた教育課程」の提起

平成29年に告示された学習指導要領では、知識及び技能の習得と思考力、判断力、表現力等の育成のバランスが重視された平成20年告示の学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で、知識の理解の質をさらに高め、確かな学力を育成することが目的とされました。
そのため、各教科等の内容の記述は、「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」の3つの柱で再整理され、このことにより、平成20年告示の学習指導要領と比べて記述のボリュームが大幅に増えました。
また、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を図ることや各学校における「カリキュラム・マネジメント」を確立することも求められました。

教育内容における「理数教育の充実」は継続され、算数・数学においては、日常生活等から問題を見いだす活動などの充実により、さらに学習の質を向上させることや、必要なデータを収集・分析し、その傾向を踏まえて課題を解決するための統計教育の充実が図られました。

中学校数学においては、目標に「数学的な見方・考え方」が明示され、問題解決に取り組む際に積極的に働かせていくことが求められるようになりました。また、領域名の変更があり、「資料の活用」領域は、生活への活用や統計学とのつながりを重視して「データの活用」領域となりました。学習内容については、「数と式」領域で、「素因数分解」が3年から1年に移行したり、「データの活用」領域で、「統計的確率」が2年から1年に、「四分位範囲」・「箱ひげ図」が高校の数Ⅰから2年に、それぞれ移行したりするなどの変更がありました。

学習指導要領のこれらの趣旨をふまえ、大日本図書では令和3年に「数学の世界」を発行しました。
その後、情報の更新などを行い、令和7年以降も継続発行しています。

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