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(国立教育政策研究所内コンテンツ  「学習指導要領データベース」へリンク)
当時の主な出来事
平成元年   小・中・高等学校学習指導要領告示
平成2年   生涯学習振興法成立
東西ドイツ統一
平成3年   ソ連解体
平成4年   学校週5日制開始(第二土曜休校)
平成6年   フェルマーの定理が証明される
平成7年   阪神・淡路大震災
    IEAが教育動向調査(TIMSS)を開始
平成8年   学校完全週5日制開始

平成元年に改訂された学習指導要領では,総則において「自ら学ぶ意欲」「社会の変化に主体的に対応できる能力」といった記述がなされ,いわゆる「新しい学力観」が打ち出されるとともに,個性を生かす教育が強調されました。また,小学校1,2年の理科と社会が廃止され,新たに「生活科」が新設され,中学校では選択教科が導入されています。

算数・数学科では,数学的な見方・考え方の「よさ」,進んで生活に生かす態度などが強調されるとともに,個への対応,コンピュータの活用などが重視されました。また,中学校数学科では課題学習が取り入れられました。

これらの考え方をふまえ,大日本図書では,平成5年に次のような数学教育をめざした『中学校数学』を発行します。

・基礎・基本的な内容の指導の徹底

・論理的な思考力や直観力の育成

・数学的な見方や考え方のよさ,活用能力の重視

・課題学習

・コンピュータの活用

また,個に応じた指導のための工夫をしています。

その後,平成9年にも改訂版教科書を発行しています。

ここでは,平成5年発行の『中学校数学』を紹介します。


目次ページ・単元構成

学習指導要領改訂により「整数の性質」が小学校に,「素数」,「素因数分解」が中学校3年に移り,これまで1章にあった「整数」の章が削除されました。

また, 1年の図形領域では,「図形の移動」が加わり, 「立体の体積と表面積」が小学校に,「おうぎ形の弧の長さと面積,球の表面積と体積」が中学校3年に移りました。

領域の配列は各学年ともに現在と同じ「数と式」→「数量関係」→「図形」の順序になっています。

なお,数学科の授業時数は,従来通り1年3時間,2年,3年は4時間です。

中学校 数学 1

1章 正の数,負の数
2章 文字と式
3章 1次方程式
4章 量の変化と比例
5章 平面の図形
6章 空間の図形
補充問題

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中学校 数学 2
1章 式と計算
2章 1次不等式
3章 連立方程式
4章 1次関数
5章 平行と合同
6章 三角形と四角形
7章 相似と比
8章 統計
補充問題
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中学校 数学 3
1章 多項式
2章 平方根
3章 2次方程式
4章 関数
5章 円
6章 三平方の定理と計量
7章 確率と統計
中学校数学のまとめ
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それでは,この時代の教科書の特徴を見ていきましょう。


内容紹介

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記数法

小学校で学習した十進法のしくみを確認し,さらに理解を深めるために,中学校の指導内容に記数法が加わりました。ここでは,五進法と二進法を扱っています。二進法は,コンピュータの仕組みと関連があることにも触れられています。

「整数の表し方」として2年1章「式と計算」の章末に位置付けられていますが,ほかの指導時期にも対応できるよう,項の番号をつけず独立した2ページにしています。