教科書いまむかし
教科書紹介 小学校生活科編
8平成29年(2017年)
学習指導要領「社会に開かれた教育課程」の提起
平成29年の学習指導要領改訂では、以下の4点が改訂のポイントとして示されています。
- ◦社会に開かれた教育課程
- ◦育成を目指す資質・能力
- ◦カリキュラム・マネジメント
- ◦「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善
大日本図書では、平成27年版に引き続き上巻を「なかよし」、下巻を「はっけん」というタイトルで、令和2年に教科書を発行しました。
文部科学省
令和2年(2020年)版 たのしい せいかつ
令和2年度から使用されている教科書です。
「あな」をのぞくと何が見えるんだろう。さわってみるとどんな感じがするんだろう。実際に触れて、たのしむ表紙になっています。
「見る」「さわる」といった諸感覚を活用し、子どもが体全体を使って対象に働きかける、そんな豊かな生活科活動を引き出すことを、教科書全体を通して意識しました。


たんけん カメラ
切り取って折り、ファインダーの穴を空けると、自分だけのカメラが完成します。探検に出かけるという、わくわく・どきどきする未知の体験が、「たんけんカメラ」を使うことで、より活性化されます。カメラの穴からのぞくことで、何を見つけたいのか、見つけたのかという対象が焦点化されます。また、写真を撮り(カードを描き)、たんけんカメラのポケットにためていくことで、もっと見つけたい(カードを増やしたい)、という子どもの意欲を喚起することにつながるというねらいもあります。
ICT機器の活用
発達段階に沿った使い方、ICT機器の使用が有効な場面での活用を示しています。活動中に記録として写真を撮ったり、子供の発表が対象物を見せながらになることで活性化したり、拡大してじっくり細部まで観察できる拡大機能を利用したりすることを通して、子どもの情報活用能力を育てます。
たのしい せいかつウェブ
ウェブページ上に「たのしい せいかつウェブ」(無料コンテンツ)を用意し、対応する教科書ページにマークを入れています。主に、おもちゃを作る際、その作り方の動画を掲載することで、イラストのみではわかりにくい作り方を、より詳細に解説しています。
小学校生活科の教科書の変遷