学ぶのはなぜですか?
初めて学ぶ保健の学習で,明るく元気に生きることの大切さを知ることで,
これからの保健の学習に意欲的に取り組んでほしいからです。
シールを使うことで,「やってみよう」の活動にたのしく意欲的に取り組み,
準備と,児童の作業時間の短縮を図ることができるからです。
また,「学習のまとめ」では自己評価をたのしく行うことができるようにしています。
5・6年「けがの防止」の「自然災害から身を守る」を新しい単元として取り上げました。
- 「心の健康」の「3 不安やなやみがあるとき」
- 「けがの防止」の「5 けがの手当」
では,技能を習得するための活動を設定しています。
現代的な課題として,SNSや,がんについての資料なども豊富に用意しました。
小学校の保健は,健康教育・安全教育として,総合的な学習の時間や道徳の時間にも活用できます。
さらに,家庭での生活習慣の改善や,地域での安全確認など,学校以外でも活用できるようにしています。
児童が活動する場面では,ジェンダー(社会的な性別)を意識し,
男女が同じくらいの人数になるように配慮しています。
また,感染症に関する内容を発展的に取り上げ,児童が人権について考えられるような構成にしています。
地域の場面では,障がいのある人と共に生きる様子を示し,
障がいのある人に対する理解と支援についての関心を引き出すようにしています。
3・4年の教科書には5・6年の,5・6年の教科書には3・4年の学習内容をそれぞれ目次に掲載しています。
また,学年間で系統的に学習できるよう,その学習内容に関連する既習事項などが他学年にある場合には
マークを使って示し,学習のつながりがわかるようにしています。
→他教科に,中学校につながる
学習したことを活用するだけでなく,
活用することによって「主体的・対話的で深い学び」を実現する活動であることを
わかるようにしたからです。
学習したことを活用する活動を通して,学んだことを関連づけたり,
新たな問題に気づいて解決したりすることによって,深い学びにつながるように構成しています。
小学校保健の学習からプログラミング教育に繋げることができるよう,
プログラミング的思考を使った運動遊び「ダンス!ダンス!ダンス!」を紹介しています
(3・4年p.18,5・6年p.13)。
運動遊びのなかで,プログラミングの要素であり,コンピュータの仕組みの特徴である
「繰り返し」の概念を自分の体で体験しながら学ぶことができるようになっています。
4学年「大人の体になるじゅんび②」の資料「ユニバーサルデザイン」のなかで,
性別などで区別されない場所が増えてきていることについて紹介し,
性別や障がいの有無に関わらず過ごせる社会の仕組みについて,知ることができるようになっています。
この資料をきっかけに,性の多様性について発展的に学習することもできます。
5学年①「心の健康」「もっと知りたい!」の資料「いろいろな不安やなやみ」で,
メールやSNSでのコミュニケーションのしかたや,コミュニケーションの大切さについて触れています。
6学年「病気の予防」の「もっと知りたい!」で,資料「がんの予防」を掲載しました。
また,5・6年巻末で,読み物「ともに生きる」を掲載しています。
がんはある程度予防できること,早期発見によって治癒する可能性が高まることを理解し,
がん患者の思いや自分にできることを考えるなかで,
健康と命の大切さについて主体的に考え,取り組む態度を養うことができるようにしています。
保健だけではなく,道徳などの時間に取り扱うこともできます。
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