大日本図書

教科書いまむかし

教科書紹介 小学校理科編

1昭和22年(1947年)
学習指導要領(試案)
生活単元学習

学習指導要領(試案)が昭和22年に告示されました。それに合わせて、大日本図書からも小学校理科の教科書が発行されるようになりました。

この期の学習指導要領は、児童・生徒の環境にある問題を、児童・生徒自身で取り上げるという理念のもとで作成されました。日常生活の中から問題を選んで(生活単元型)、それを解決していくスタイル(問題解決型)の単元構想になっています。

また、昭和22年の学習指導要領(試案)の他期とは違う最大の特徴は、理科の指導目標の大項目の中に「自然」という言葉が登場しないことです(例えば、平成29年版学習指導要領の理科の場合、約200文字で記述された目標の中に「自然」という言葉が4回も登場します)。そして、「すべての人が合理的な生活を営み、いっそうよい生活ができるように…」という文言が使われており、戦後の生きる事だけで精一杯であった時代背景が伝わってきます。

ここでは昭和25~26年版『たのしい理科』を紹介します。

国立教育政策研究所
「学習指導要領データベース」

昭和27年に学習指導要領が改訂されました。「改訂の主な点」に「まず第一に述べておきたいのは,理科教育の根本方針は変わっていないことである」とあるように、昭和22年版と基本的な方向性は変わっていませんが、内容が整理され、より詳しく書かれたものになっています。
また、「この本を使うときの注意」に「この本は教師にこうしなければならないことを命令したものではない」と明記されていることも、試案ならではの特徴です。
理科の目標は「すべての人が合理的な生活を営み,いっそうよい生活ができるように…」から「科学的合理的なしかたで,日常生活の責任や仕事を処理することができる」と書き換えられましたが、内容は大きく変わらず、引き続き「学びと生活が繋がるような構成」になっています。

昭和28年には「理科教育振興法」が公布され、国民の生活における科学の重要性が見直されました。

大日本図書では、たのしい理科シリーズの改訂版として、昭和29年に『たのしい理科 改版』、昭和34年に『たのしい理科 三訂版』を発行しました。

ここでは昭和29年版『たのしい理科 改版』を紹介します。

国立教育政策研究所
「学習指導要領データベース」

教科書いまむかしTOPに戻る