vol.27 - No.2 (2025年4月15日)
春が終わってしまったかのような暑いと感じる夏日があった後に、都心にも雪が降るかもといった予報まで出るとても寒い冬日があり、過ごしにくい年度の変わりめでした。そのため、種のほとんどはビニールポットや育苗箱にまき、温室の中に避難できるようにして発芽を待つことにしました。畑で育てるために、オクラ・インゲンマメ・ソーメンカボチャ・バターナッツカボチャ・コカブ・チンゲンサイの種をまきました。加えて、秋から育てていたブロッコリーも種が残っていたので、育つか不安でしたがまきました。ソーメンカボチャは新顔なので、育つようすをしっかり撮影しようと思っています。畑で育てる作物のほかには、野の花のキキョウソウ・キンエノコロ・ムラサキエノコロ・タチイヌノフグリ・アメリカアサガオ、園芸種としてはカラーとショウキズイセン(リコリス:ヒガンバナの仲間)の種をまいて、発芽のようすを見逃さないように観察しながら世話をしています。まいて数日でチンゲンサイとオクラは芽を出し、他の種が次々と芽を出したら撮影に忙しくなりそうです。落葉樹の新しい芽が膨らみ始め、山の色が日に日に変化しています。野山に出向けば被写体に困ることのない季節の始まりです。しかし、最初にも書きましたが、夏と冬が交互にやってくるような極端な気候になっています。人が体調を崩すのと同じように、生き物たちが上手に育たないのではないかと不安に思います。昨年の短い秋の真似を、今年の春にはしてほしくないと願わずにはいられません。
さて今回は、モンキアゲハの紹介です。完全変態をするチョウは変化に富んだ成長の仕方をするので、3回に分けて詳しく紹介します。1回目は卵が終齢幼虫になるまでのようすです。