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97 会目

第97会目 比例コンパスの利用と曲尺の目盛り

雑記帳
ふとした目盛りから不思議発見!

  • 今回は,前回に続いての比例コンパス,そして曲尺の不思議な目盛りに着目したら,これまで知らなかった利用法が次々とわかってきました。

    マスター,久しぶりに固い頭が少しほぐれて再生したような気がしています。

  • PLANES目盛りによる面積の分割の解:
    正方形の1辺の長さを $a$ とすると,その面積は $a^2$,半分の面積は $\frac{a^2}{2}$ となります。
    よって,半分の面積の正方形の1辺の長さは $\sqrt{\frac{a^2}{2}} = \frac{1}{\sqrt2} \, a$ となるのです。

  • SOLIDS目盛りによる体積の分割:

    SOLIDS目盛りの使い方

    ①遊標をSOLIDSの目盛りのに合わせる。

    ②長剣を正方形の1辺 $a$ の長さに広げる。

    ③短剣の幅 $c$ を1辺とした立方体を描く。

SOLIDS目盛りの使い方
  • 角目について:
    丸太からとれる角柱の1辺の長さがわかる曲尺ですが,これが何と平安時代から用いられていたらしいのです(木製か金属製かは不明)。
    つまり,$\sqrt{2}$ の値らしきものを経験から得ていたのかもしれませんね。

(c) by マスター(後藤富治)