vol.27 - No.9 (2025年8月1日)

今年畑で大発生をしたのは、オオニジュウヤホシテントウとカメムシの仲間のナガメでした。農薬は使いたくなかったので1匹ずつ手で退治し、今は被害も収まっています。冬の終わりに植え付けたジャガイモは、3月4月にぐんと大きく育ち葉を茂らせました。このころはまだ気温も低かったためか、ジャガイモの葉を食い荒らすオオニジュウヤホシテントウの姿は見かけませんでした。5月に入ったころから1匹2匹と見かけるようになりましたが、ジャガイモの成長も終盤を迎え、地下にできたイモ(正確には地下の茎が太ってできた茎の塊で塊茎という)に害を与えることはないので放置していました。しばらくするとジャガイモの葉は枯れ始め、茶色になり始めた葉の上ではオオニジュウヤホシテントウも目立たなくなりました。そのため、この時点ではオオニジュウヤホシテントウの数が増えていたことに気がつきませんでした。大発生に気付いたのは、イモの収穫を始めた6月に入ってからでした。枯れたジャガイモの葉や、間に生える雑草に、おびただしい数の蛹がついていたのです。これらがみな成虫になったら大変です。すぐに穴を掘り、ついていた葉と一緒に蛹を埋めました。しかし、すでにたくさんの蛹が成虫になっていたようです。ジャガイモ畑にいられなくなったオオニジュウヤホシテントウは、3株しか育てていないナスに一斉に移動していたのです。気付いたときにはナスの株は見るも無惨な状態になっていました。ナスを守りたい。殺虫剤は使いたくない。そんな思いから1匹ずつ退治することにしました。ところが、一度全部退治しても次の日にはまた現れます。それをまた退治します。1週間ほどかけてようやく、たまに1・2匹見かけるまでになりました。ナスの株は少しずつ回復していますが、実にはいくつもの傷があります。そんなことがあったので、カメムシの被害が深刻になっているというニュースを見ると複雑な気持ちになります。農薬を使わないときれいなナスは手に入れられないのでは?(言いかえると)きれいなナスは農薬が使われて育ったのでは?安全に十分配慮した農薬の使用を願うより仕方がないと思うとともに、購入するときには見た目にこだわらないようにしようと思いました。

さて今回は、あまり知られていない作物ではありますが、バターナッツカボチャが育つようすを紹介します。