vol.25 - No.23 (2024年3月1日)
3月を迎え、遅咲きと思える庭のウメも花をたくさん咲かせています。毎年思うことですが、3月になったというだけで気持ちはとても楽になります。2月が短いことに感謝してしまうといったら大げさでしょうか。次はサクラだ、卒業式や入学式だと気持ちを明るくするような出来事などから、人々はみな明るい気持ちになるとばかり思っていました。ところが、思いもよらない気持ちで3月を迎える人がいることに今ごろ気がつきました。2月の中旬頃から憂うつ以上に苦痛な春を迎える人がたくさんいることを知ったのです。鼻水が出る、目がかゆくなったりゴロゴロしたりする程度ではなく、私が思うよりずっとひどい状態になり、家から出ることもできず頭痛など体に痛みを感じながら花粉の時期を耐えて過ごす人も少なくないのです。私もアレルギーによって引き起こされた喘息に、子どものころつらい思いをさせられましたが、花粉の季節を恐怖に思うようなことはありません。春が来ることを歓迎する気持ちで心待ちにすることができ、とても幸せなことと思うべきなのでしょう。さまざまな状態でいる人たちがいる中、自分がよいと思うことが全ての人っても良いことというわけではなことを、いつも心に留めておかなければならないなと、花粉が飛び始めたというニュースを聞きながら思いました。
さて今回は、サンショウの2回目です。冬にはすっかり葉を落としていたサンショウの苗木が葉を茂らせるようすと、花を咲かせて実が熟す姿の紹介です。