マスターに限らず,自動車を運転するときはバックミラー(後ろを見る鏡=後写鏡:こう しゃ きょう)をチラチラ見て,後ろの状況を把握します。
ですから,バックミラーがないと危なくて運転ができませんね。
バックミラーには,車内にあるルームミラーと,ドアなどにとりつけられたサイドミラーがありますが,今回はサイドミラーについて探っていきます。
サイドミラーの歴史
本題に入る前に,サイドミラーの成り立ちを見ていきましょう。
初期の自動車のハンドルは自転車のような弓形棒状で,車輪は木製や鋼鉄製でした。
1900年代はじめには,現在のような輪形のハンドルと空気入りタイヤを装備したガソリン自動車が普及しましたが,後ろが見られるミラーはついていませんでした。
そこで第1問です。
ミラーがついていないなら,どうやって後ろを確認していたのでしょうか?
【予想】
- (ア)後ろを振り向いて見ていた。
- (イ)柄(え)付きの手鏡で見ていた。
- (ウ)特注でミラーをつけていた。
実は…全部正解です。
ちなみに(ウ)は…
フロントガラスの左端に,このように取り付けていました。
最初のサイドミラーは,特注品だったのか!
もしマスターがその頃にいたら,きっと街で最初に鏡を取り付けて自慢していたことと思います。(¯∀¯)ハッハッハ
その後,サイドミラーは,フロントガラスではなくドアに設置するようになりました。ドアミラーとも呼ばれます。
ところが,日本では以前はちがう位置にサイドミラーがありました。
運転席の前のボンネットに設置されていたのです。
左上のように,現在でもタクシー車に見られますね。
前輪のフェンダー(泥よけ)の上に位置するので,フェンダーミラーと呼ばれています。
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