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96 会目

第96会目 何これ?この目盛りは?

雑記帳
ちょっと難しいこと
─科学と数学の関わり─

  • 今回は「科学ではなく,数学では?」と思われたかもしれません。

  • 『モナ・リザ』を描いたレオナルド・ダビンチ(イタリア,1452〜1519)は,芸術だけでなく,建築,数学,科学など,さまざまな分野で活躍しました。
    『人体図』や多角形の作図は,まさに図形を使った数学の幾何の応用です。

  • また,ニュートンは,1687年刊行の『プリンキピア:自然哲学の数学的諸原理(Philosophiæ Naturalis Principia Mathematica)』で,運動の法則,天体の運動,万有引力の法則を幾何学的方法で論じています(但しマスターは,ちょっと斜め読みしただけ(;∀;))。

  • つまり,現代では,数学,科学と分かれていますが,昔は,ほとんど一緒だったのですね。

  • ついでに,数学で『フィボナッチ数列』というものがあります。
     1,123,5,8,13,21,…
    という数列で,ある数とその前の数の和が,次の数になっています。例えば,に前のを足すと,次のになっていますね。そしてこの数列,右に行けば行くほど,ある数とその次の数の関係が黄金比(約1:1.6)に近づきます。
    自然界では,例えば,葉のつき方の順序(葉序)が黄金角(円周を約1:1.6に分割したときの角:360°÷(1+1.6)≒137.5°)になっています。これによって,太陽の光が効率よく当たるのです。

(c) by マスター(後藤富治)