
最初に見たときには,脚の先がとがっているので(イ)ディバイダのたぐいだと思っていました。
でも,よく見ると…

脚の表裏に4種類の目盛りがついていて,脚の支点が動くようになっています。
マスター,その支点の位置を右にずらしてみて!
ほ〜,なるほど。右にずらすと…

右側の両脚の長さが短くなって,逆に左の両脚が長くなったぞ!
…そうすると,この支点の位置によって左右の脚の長さが変わってくるってことだね。
支点の位置と両脚の間隔が比例するのかな?
そうそう。
支点と両脚の三角形は,相似の関係だね!
図で表すと…

…こんな風に「A:B=C:D」になるね。
どう? マスター。
確かに,支点の目盛りを3に合わせると,左右の脚の幅は3:1になりましたね。
そして,支点の目盛りを 3/4 に合わせると,左右の脚の幅は 1:$\dfrac{3}{4}$(=4:3)になります。(注:縮小の場合は,左脚が原図で右脚が作図になるため)
数学の三角形の相似をうまく利用したコンパス(?)ですね。
ネットで調べてみると,まさに『比例コンパス』と出ました。1万円以上もするようです。
ただ,現在は作図もパソコンが中心ですから,もう過去の産物なのかな??