vol.28 - No.10 (2026年8月1日)
最近、畑で作物を作ることが日課になっています。理由は3つあって、1つは作物の成長するようすを撮影するため、2つ目は自分の食べる作物を自分の手で作りたいため、そして3つ目は最も難しい農薬を使わずに作物を育てることに挑戦するためです。2つ目は別として、1つ目と3つ目は相反しているといえます。育つようすの撮影のためにはきれいな姿で育ってほしいのですが、昆虫によって葉が穴だらけにされたり茎が根元から食い倒されたりすることはよくあります。それは突然に起こるので、これと決めて撮影を続けていたときのショックはとても大きなものとなります。昆虫が入り込めないように細かい目の網で覆いをして育てるのですが、ヨトウガやコガネムシの幼虫・ケラなどは地中に潜んでいるので完全な対策とはなりません。加えて細菌の対策にもなりません。しかたなく撮影する個体だけに殺虫剤や殺菌剤を使うこともあるのですが、その他の作物には農薬を使わないので、葉を食用とする作物のほぼ全部は穴だらけの状態になっています。畑できれいな姿で育っているのは、ピーマン・シシトウ・トウガラシ・ショウガなど臭いや味に癖のあるものだけです。今では自分が育てたものという思いがあるため、市場に出回らないようなB級品やそれ以下の品質の野菜を食べることにだいぶ慣れてきました。そして、最近ではかえってきれいすぎる野菜に対する不信感が増してきました。昆虫にかじられ傷のついた野菜、ゆでたらチョウなどの幼虫が浮き上がったブロッコリーなどを、あまり気にせず食べられるようにはなりました。しかし、腹の中に食べ物や糞が残っていると思われる魚などを丸ごと食べること、ましてそれを生きたまま食べることには大きな抵抗があります。
さて今回は、暑さが続く8月ごろから畑でカメムシが大発生し始めるので、その仲間のアカスジキンカメムシが育つようすを紹介します。