vol.24 - No.15 (2022年11月1日)
市販されている野菜の種は、1袋にどのくらい入っていて何本ぐらい苗が育つのか分かりにくい場合があります。加えて、発芽率も管理の仕方で変わってしまうので、たくさんの苗が必要な時、1袋で足りるのか2袋以上必要なのか迷うことが多々あります。特に学校では、足りないといけないと思うあまり、つい多めに種を購入してしまいます。昨年、そうした事情で買いすぎた有効期限が2020年のダイコンの種をたくさんもらいました。有効期限を1年も過ぎていたので、発芽率もぐんと下がっているだろうと思い、播かずにそのままにしていました。ところが、今年になって、たまたま知り合いの農家の人に播かないままのダイコンの種がたくさんあると話したところ、年数がたっても結構発芽するものだと教えられました。そこで、ふつうは1か所に2〜3粒播くところ、多めに種を播いてみました。すると数日で次々と芽を出し、1か所に10本近い苗が育ってしまいました。ほぼすべて発芽したといえます。ダイコンは移植を嫌う作物ですが、たくさん間引くのもと思い、ていねいに掘って別の場所に植え広げました。今では株の大きさも30cmほどとなり、葉をたくさんつけて重なるように育っています。ただ、育てている花壇は畑ほど深く耕されていないので、ダイコンを大きく育てることができません。そこで、大きくなったものから収穫して摘まみ菜として食べることにしました。賞味期限・消費期限・発芽有効期限など期限が示されているものが色々あります。ですが、期限の数字だけで処分を判断するのではなく、よく見たり、においをかいだり、試したり、手を尽くしてよく調べ、できる限り無駄に廃棄することのないように努めなくてはと思いました。
さて今回は、秋に花を咲かせるノハラアザミが育つようすを紹介します。