1
ハンドルの働き
この電話は,マスターが少年時代の1960年頃に,故郷(山形)の我が家で使われていたものと同じ型です。
さっそく,第1問です。
わきに付いているハンドルの働きは,何でしょうか?
【予想】
- (ア)まわして,交換手を呼ぶ。
- (イ)「グルッと1回まわし,半分まわし…」で,相手先番号をモールス信号のようにして送る。
- (ウ)通話する前に,電気を蓄える。
答えは… (ア)です。当時の電話の掛け方は,マスターの記憶によれば,次のようなものでした。
- ①受話器を置いたままハンドルを回す。
- ②ハンドルを回すと電気が起き,その電流で交換手に知らせる。
- ③すると,交換手から電流がきて「ジリリーン」と鳴る。
- ④受話器を上げると,交換手から「もしもし,何番におかけしましょうか」と聞かれる。
- ⑤そこで「2番の文明堂をお願いします」と伝える。
- ⑥交換手が,マスターの家と文明堂の回線をプラグでつないで,話ができるようになる。
しかも,通話が終わって受話器を置くと,再び「ジリリーン」と鳴り,
通話が終わりましたね。料金は3通話で〇〇円です。
と知らせてくれる。
なんと,手間のかかることか!!
でも… のんきな時代でした。
それでは,電話機のカバーをはずして,ハンドルの正体を見てみましょう。
(next page↓)