新しい厨房から新しい話題をお届けしようと意気込んだマスターですが,第34会目の宿題があったことを思い出しました。
第34会目の「金はどうして黄金色?」で,金が黄金色に輝くのは,黄金色(マスターの色相環の1番または16番)の補色である緑みの青(色相環の反対側にある9番または8番)が金の内部に吸収され,残りの光が金属光沢と相まって反射してわたしたちの目に届くから,というお話をしました。

したがって,金を薄くした金箔(厚さ1万分の1mm)を透かして見ると…



金の内部に入った緑みの青の光が透けて見えました。
そのとき宿題になっていたのが,今回のテーマです。
なぜ,銅は銅色なのでしょうか?
金が黄金色に輝くのをもとに,お茶でも飲みながらじっくり考えてみましょう。
よろしい方は…
さあ,どうでしょうか?
マスターの色相環によると,銅色は15番か14番の橙色に金属光沢が加わった色ですね。
すると,その補色は7番か6番の青みがかった緑色となります。
ということは,金箔と同様に銅板を銅箔にすれば,その透過光は青みがかった緑色に見えるはずですね。
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