さて,
これでグレードUPは完了でしょうか? 何か大事な条件が抜けてないでしょうか?
そう,(エ)充電器のパワーを変えていません。
前回使用したグリップ型手動式発電機(ドルフィンパワー:第40会目参照)は,ケータイ用で,電圧が3.6〜3.7 V 以内に制限されています。
ですから,目いっぱい作動しても,なかなか充電器に電気がたまりませんでした。
そこで…
今回は,電圧制限なしの手回し発電機を用いることにしました(最近は電圧制限付きのものも販売されています)。
さらに,回すのをやめたときに,蓄電器から電流が逆流しないように,出力端子の片方に整流用ダイオードをはさみました。
これでグレードUPは完了です。
ところで…
前回の蓄電器②と,今回の蓄電器③では,
どちらも同じ 2.5 V - 10 F なのに,どうしてグレードUPになるのでしょうか?
それぞれの説明書には,抵抗が②は 0.2 Ω,③は 0.12 Ωと記載されています。
マスターは,抵抗が小さいほど蓄電器に電流がたくさん流れるので,その分だけ早く電気がたまるのでは? と想像しました。
なんせ,手動式発電機で 10 F の電気をためるには,そうとう長い時間,腕が疲れるまで回さなくてはなりません。
前回の実験中,何度も途中でやめたくなりました。
実際に,②の蓄電器では,思いっきり200回まわして充電しても,3.5 V くらいしか電圧が上がりませんでしたが,③の蓄電器では,3.97 V まで上昇しました。
※なお,この蓄電器の規格は 2.5 V なので,それ以上の電圧はかけないでください。また,蓄電器が熱くなったら中止してください。
さあ,これでマスターが考え尽くしたパワーアップ計画は完了です。
いざ,出陣!
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