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わたり鳥はなぜ「わたり」をするのか

教科書のなかみ

4年生の「りかのたまてばこ」では,わたり鳥が暖かくなると日本にくるということがかかれていました。ではなぜ,わたり鳥は「わたり」をするのでしょうか?

鳥が季節きせつによって長いきょりをいどうして,すごすところをかえることを「わたり」といいます。
ツバメやオオハクチョウはわたりをしますが,それはなぜでしょうか。
ツバメは,春になると南の国からやってきます。そして,春から夏にかけてたくさんの虫をひなや自分の食べ物にします。しかし,冬になるとこれらの虫はあまり見られなくなってしまいます。そのため,ツバメは,冬でもあたたかい南の国へわたって,冬をすごすのです。

子どもに食べ物をあたえる親ツバメ

では,なぜ南の国にいるツバメは春になると日本など北のほうにある国へわたるのでしょうか。食べ物があればそのまま南の国ですごしてもよさそうです。
春から夏にかけて,ツバメはひなを育てるためにたくさんの虫を必要とします。しかし,ほかの鳥も同じように食べ物にする虫を必要とするため,ツバメだけがたくさんの虫をつかまえることはできません。また,日本などの北のほうにある国には,虫を食べる鳥はあまり多くはありません。そのため,ツバメはそのまま南の国にいるよりも,北のほうの国へわたったほうがよいのです。
鳥の中にはカラスやスズメのようにわたりをしない鳥もいます。これらの鳥はわたりをしなくてもその場所で見つけられる食べ物を食べます。

食べ物をさがすカラス

たとえば,カラスはいろいろなものをさがしだして食べるので,冬でもすごすことができます。
このように,わたりをするかしないかはそれぞれの鳥の食べ物やすむ場所,子育てなどと関係があります。

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