vol.28 - No.9 (2026年8月1日)
野山を歩いていてチョウやバッタにはよく出会うのですが、まだ「おおきくなあれ」で紹介できていない生き物の卵となると、見つけるのは容易ではありません。ずっと以前からゴマダラチョウとジャコウアゲハの卵を手に入れたいと思っていたのですが、まだ希望はかなえられていません。ゴマダラチョウの場合は卵を見つけたと思っても、似た卵を産むアカボシゴマダラの卵ばかりです。ジャコウアゲハの場合はまず食草のウマノスズクサを手に入れることから始めなければなりません。そこで、今までしたことのなかったインターネットを使って卵や食草を手に入れることに挑戦してみました。しかし、ゴマダラチョウやジャコウアゲハの卵は売られていませんでした。売られていたのはアサギマダラの幼虫と食草でした。まだアサギマダラの成長過程も撮影できていなかったので、手始めにアサギマダラの幼虫と食草を購入してみました。アサギマダラの飼育は2齢幼虫からとなりました。たくさん葉がつく食草とともに送られてきた5頭の幼虫は、十分餌が与えられているにもかかわらず育ち方にばらつきがありました。2頭の幼虫の成長はぐんと遅れ、結局その後拒食状態となり、体長が2cmまで育ったところで死んでしまいました。残る3頭も成長はそろわず、一番早い個体がさなぎになってから3日後にさなぎになろうとした個体は、上手に蛹になることができずに死んでしまいました。残る最後の幼虫はあまり大きくならないでさなぎになったため、最初にさなぎになったものよりもひと回り小さなさなぎになりました。そのようなわけで少ない個体の観察と撮影となったため、脱皮や蛹化のようすは前兆が分からず撮影できませんでした。何としても羽化の瞬間は撮影しようと観察を粘り強く行ったのですが、アゲハやモンシロチョウのさなぎのような変化とは異なり、2分ほど目を離した間に素早く羽化してしまって映像として記録することはできませんでした。幼虫を入手した昆虫ショップの方に卵が欲しいとメールをしたところ、秋に何とかできるかもという返事をもらいました。それまで卵を手に入れられることを願いながら待つことにしました。
さて今回は、最近畑で目立ようになったアメリカフウロが育つようすを紹介します。