花はランの特徴である内外合わせて6個の花被片でできています。先がとがる緑色のがく片のようにみえる5枚(1枚は2枚がくっついてしまっている)と唇弁がそれにあたります。唇弁は縁が内側に巻き込むようになっていて、ハナバチなどの昆虫が入ると入ったところからは出られないようになっています。葯がつく狭い場所からしか出られないようにし、体に花粉がたっぷりつくような仕組みになっているのです。唇弁の姿を「源平一の谷の戦い」で平敦盛を討った熊谷直実が背負っていた母衣(ほろ)に見立て、クマガイソウと名づけられました。