vol.27 - No.19 (2026年1月1日)
2000年を迎えたと思ったのもつかの間、もう四半世紀が過ぎてしまいました。戦争を体験することなく一生を終えたいと思いながらも、世界の出来事に目を向ける時間が多く取れるようになったためか、憂うつになるような情報の多さを実感する日も多くなりました。少しでも良い話題で新しい年の第1回目をスタートさせられるような植物を選ぼうと考えるのですが、正月の縁起物の植物のほとんどは紹介し終わっています。あれこれ考えた結果、昨年思いもよらないほどめざましい成長をしたレモンの紹介をすることにしました。以前にも話題にしたことがあったかと思いますが、2年と3か月前の9月に知人からレモンの枝を3本もらいました。これから冬を迎える時期に接ぎ木をしてもうまくいくことはないと思い、小さなビンに水を入れて切り花のようにしておきました。水が減ったら足す程度の簡単な世話をしただけでしたが、冬になっても枝は緑を保っています。そして、何と春まで枝は生きていました。そこで暖かくなり始めた4月の中旬に、以前スダチを接ぎ木したことのあるブンタンの木の枝に、レモンの枝を接ぎ木してみました。スダチを接ぎ木したときには3本接いで1本しか接げませんでしたが、レモンはもらった3本の枝すべてが上手に接げました。接ぎ木をした11ヶ月後の昨年3月には全ての枝から新しい芽がのび始めました。そして、花を咲かせて実を結び、冬には3本の枝で8個もの実を収穫することができたのです。のび出した10cmほどの枝先に1つ実がついただけでも驚きなのに、多いものでは4個もの実がついたのです。接ぎ木をしてから5年ほどたち枝もだいぶ大きくなったスダチが、花すら咲かせないのとは大違いです。レモンの強さに驚かされながら、今年も皆がレモンのように力強く過ごし、実り多き一年となるといいなと思います。
そこで今回は、接ぎ木したレモンの枝から芽がのび出し、実が熟すまでのようすを紹介します。