vol.27 - No.11 (2025年9月1日)
私の住む横浜の周辺には、7月15日前後にややまとまった雨が降って以降、8月中旬までの1カ月間に1回しか雨が降りませんでした。その1回もたくさん降ったように思えましたが、地中は深さ3cmほどしか湿りませんでした。長い間日照りにさらされて畑は地面深くまですっかり乾いてしまって、「土はポコポコです。」といった表現そのままの状態が何日も続きました。作物たちはぐったりとし、日差しによって表面が茶色く変色した葉や実が目立つようになり、収穫するには多くの努力が必要な状態になりました。作物を守ろうと、キュウリ・ナス・パプリカ・ピーマン・一部のオクラには夕方水を運んで与え、少なくはなりましたが収穫を続けました。手間をかけてなんとか作物を育てている状態なのに、作物を育てていない畑には取りのぞいても取りのぞいても雑草と呼ばれる植物が育ちます。小さかったために抜きそこなったメヒシバは、1週間もすると緑の葉が目立つ大きな苗に育っています。夏の日照りも暑さも何のその、スベリヒユ・コニシキソウ・ザクロソウ・ゴウシュウアリタソウなども、きれいに除草した後1週間で目立つほどに育ちます。雨が降らずポコポコになった地面の上に見た目とても元気そうに育っているのです。じりじり照り付ける日差しの中でも、作物たちとは大分ようすが違い、強さが感じられます。真夏の炎天下でも力強く生きていける命の仕組みを解明し、その力を私たちも得るようにしなくてはならないような、日本、いや世界の夏となっています。
さて今回は、夏に地面を覆いつくすかのように育つ、コニシキソウが成長するようすを紹介します。