vol.26 - No.6 (2024年6月15日)

カメムシが異常発生して話題になっていますが、我が家の庭や私が活動するフィールド内では異常発生といえる状態にはなっていません。我が家の庭で見かけることが多いのは、きれいなブルーに黒のしま模様がつくラミーカミキリです。昨年から時々見かけてはいましたが、今年は数がぐんと増えて、しっかりと確認したら20匹ほどいます。外来種のこの昆虫も温暖化によって分布を広げ、横浜でも数が増えたのだと思います。加えて、我が家の庭では、別に育てようとしていないのに数年前から勝手に育ってしまうゼニアオイがラミーカミキリを招いているようです。ラミーカミキリも今回紹介するキマダラカメムシも、私が子供のころには見かけませんでした。子どものころ見かけなかったたくさんの動植物が、身の回りで頻繁に確認されるようになったのです。アカボシゴマダラ・ツマグロヒョウモン・クマゼミなどの昆虫。ガビチョウやハッカチョウなどの鳥。植物に目を向けると、ナガミノヒナゲシ・ペラペラヨメナ・ヒメツルソバ・キキョウソウ・マメカミツレ・・・。交通機関の発達により色々なものがあちこちに運ばれるようになったことも原因のひとつですが、温暖化も大きく関係しています。このような現状は、これからの私たちの未来にどのような影響を与えるのでしょうか。温暖化を抑えるためのエネルギーの適正な消費が叫ばれています。そんな中で、莫大な電気エネルギーを必要とするコンピュータの利用の仕方の中にも、納得できないものがあります。多くの予算を費やしてでも、しっかりと調査し対応していかなければならないことに異論の余地はありません。

さて今回は、最近見かけることが多くなった外来種のキマダラカメムシを、2回に分けて紹介します。