vol.19 - No.17 (2017年12月1日)
消費期限切れなどによって捨てられる食物がたくさんあることが社会問題になっています。給食の6割が食べ残されて廃棄されるといったニュースが報じられたこともありました。そんなことを耳にすると、これまで以上に食について考えてしまいます。私の勤める学校ではお弁当による昼食が主でした。ところが、週2回の給食が実施されるようになってからは食べ残しの問題を強く感じています。食生活が偏り、自分が食べ慣れたものしか食べることができない児童の存在の多さに驚いています。自分の口に合わないものをすべてまずいと表現して全く食べようとせません。食べ物のすべてが生き物であり、その命をいただいているのだということなど全く頭に浮かばないようです。私は、自分に取り分けられた食事は残しません。宿などで出される料理もご飯の量で調節し、ときには主食を全く食べずに出されたものを残さず食べるようにしています。よほどのものでない限り食べ残すことはありません。しかし、実は1つだけ全く食べられない食材があります。それは、ピーマンです。アレルギー反応を起こすことはないのですが、ひとかけらでも食べてしまうと、それから半日ピーマンの味が胃から沸き上がり、げっぷとともに不快な気持ちが続いてしまいます。ピーマンと一緒に調理したものも苦手です。においにも敏感で、近所でピーマン料理を作っているとすぐにわかります。教室で誰かがお弁当のピーマンを食べていることも、私の後ろでサンドイッチにはさんだ生ピーマンを噛んでいることもわかってしまいます。そしてもちろん、シシトウもマンガンジもパプリカも同様です。
そんな私にとっては育てることも気が引ける植物ですが、今回はあえてパプリカを紹介することにしました。