vol.19 - No.07 (2017年7月1日)

春にまいた種の苗が大きく育ち、マリーゴールドやヒャクニチソウ、ホウセンカがきれいに花をさかせました。私の学校では、花だんや学級園を有効に利用するために、育てる場所に直接種をまくことはほとんどしません。春の花が咲いている間に、夏に花が咲く植物の苗をビニールポットで育てます。その苗を、春の花が終わるとすぐに観察しやすい場所に定植します。特にホウセンカは、よく観察できるように学級園の周囲に一列に並べて植えます。しかし、観察のために種ができるまで育てる学級園では、こぼれた種から育つ植物もたくさんあります。定植の時によく見ると、たくさんの苗が育っていることに気がつきます。今年は、ホウセンカをはじめ、シソ・アサガオ・オキナワスズメウリ・ミニトマト・コリウス・エゴマ・フウセンカズラ・ルコウソウといった植物の苗がたくさん育っています。十分な広さの学級園や花だんがあれば、春の花はこちらの場所で、初夏や夏の花はあちらの場所でと、場所を変えて育てることができるのでしょうが、街中の学校ではなかなかそれができません。たくさん芽が出て育っている植物を仕方なく抜き取って土に返しながら、1本でも多くの苗を抜かずに済ませようと、ついつい間隔を狭くして植えこんでしまいます。

さて今回は、ヨモギの1回目です。野の草を摘んで食べるといったことが日常的でなくなってしまいましたが、ヨモギは未だに多くの人に食べられています。ヨモギ団子・草団子はみなさんもよく食べていることでしょう。1回目は、そのヨモギが摘みとるのに適した状態になる前までのようすを紹介します。