vol.14 - No.02 (2012年4月15日)

ニワトリなどの鳥たちは、卵をあたためてヒナを育てます。気温の高い夏の方が卵を温めるのに適していると考える人も多いでしょう。ニワトリの卵は、体温が42度ほどの母鳥の腹の下で温められ、21日かけてヒナになります。人工的に加温して育てる場合には、加温の方法にもよりますが、38度から39度の温度に保たれた中で育てられます。暑い夏場の方が加温をすることが容易いと考えることは自然なことです。しかし、鳥たちの中には、真冬とも言える1月や早春に卵を温め始めるものもいます。

そこで今回は、カツラチャボの孵化のようすを紹介しながら、その不思議の解明をしたいと思います。