サイエンスカフェ

100 会目

第100会目 鏡の歴史といろいろ

雑記帳
小さな鏡とおわびと…

  • 本編では紹介しきれなかったマスターのコレクションをお見せしましょう。

    江戸時代のものと思われる直径 7.5 cm 大の小さな柄付き鏡と,長辺 10.5 cm 大の懐中(かい ちゅう)鏡(懐に入れる鏡)です。

    小さな柄付き鏡
    懐中鏡

    これらの2点とも,もともとは模様の面は真鍮色で,鏡面は銀色をしていたと思いますが,サビて両面が黒味を帯びています。

小さな柄付き鏡
小さな柄付き鏡
  • せっかくなので,鏡面を磨いてみました。

    小さな柄付き鏡

    柄付き鏡は銅色に近いのでスズが少なく,懐中鏡は銀色に近いのでスズが多い
    …とマスターは推測しました。

小さな柄付き鏡
  • 江戸時代中期以降は真鍮製の仏具が多く利用されているのに,「どうして鏡はわざわざ真鍮色の青銅を用い,水銀でメッキしていたのか?」

    マスターは,「鏡は神聖なものとしての青銅の伝統を引き継ぎ,独立した鏡師が存在していたため」と推理しました。


  • おわび:第91,92,93会目に,高知で入手した江戸時代のものと思われる鏡を「真鍮」と記しましたが,「青銅」の誤りでした。したがって「真鍮」を「真鍮色」に訂正しました。


  • 今までサイエンスCAFÉにおいでくださった皆さま「どうもありがとうございました

    これにて閉店です。_(._.)_

(c) by マスター(後藤富治)