前回に引き続いて,レールの長さ,落差とも同じときの,到着スピード,到着時間の実験でした。みなさん,楽しめたでしょうか?
マスター実は,想像以上に良い実験結果が出たことに少し不安を感じています。
というのも,今回の実験操作は,マスターが1人でカメラのビデオのスタートボタンと,鉄球を離した瞬間と到着した瞬間のストップウォッチのボタンを押していたのです。そのあと,カメラのビデオを停止,と大変でした。
ですから,どなたか追試をしていただけると嬉しいです。
前回のサブタイトルに掲げたように『なんとも不思議な現象を,公式なしで解明できるか!』と意気込みました。
本来ならば,中学校理科での位置エネルギーから運動エネルギーの変換を用いての展開をするところですが,敢えてカットしました。
もちろん,高校で学習する位置エネルギー $U=mgh$,運動エネルギー $K=\frac{1}{2}mv^2$ の公式も除きました。
もう一つ,鉄球の落下が,斜面から水平運動になったときにそのスピードを保つという話題で『慣性』という用語も敢えて使いませんでした。
それは,多くの方々にとって,慣性の理解というのが困難な実態をひしひしと感じているからです。
以下は,マスターの独断ですが…
「物体に外力が働かない限り,その運動を続ける」というのは,多くの方にとっては大変不思議な概念だと捉えています。ニュートンさんにはすみません!
多くの方にとっては「力が加わっていない」=「等速直線運動をしている物体は,何ももってない」という,あやふやな概念になっているのでは,と危惧しています。
マスターは「運動エネルギーをもっている」などと表現したいのです。が,孫に話してみると「???」でした。そこで,一般用語の「スピードをもっている」と表現したところ,ちょっと納得してくれた( ̄▽ ̄ ハッハッハ)気がしています。
(c) by マスター(後藤富治)