サイエンスカフェ

サイエンスCAFÉ TOPへ
30 会目

第30会目 魚の色のお話

魚の体の色が3色になっているわけは…

敵から身を守るため。保護色なのです。

まわりの色になじんで見えづらくなるのが保護色だよね?

それなら,海は青いんだから,全身青になってるはずじゃない?

…では,アジの身になって考えてみましょう。


上から襲われるとき

まず,上から天敵が襲ってくる場面を考えてみましょう。

上から襲われるとき

アジの上にいる天敵から見ると,海面や水中は海の色,つまり青や青黒い色に見えます。

したがって,アジは海の色を背中にまとうことで,上からくる敵から身を守っているのではないでしょうか?

下から襲われるとき


今度は,下から天敵が襲ってくる場面を考えてみましょう。

下から襲われるとき

アジの下にいる天敵から見ると,海面は空の色や,太陽の光が水面で散乱して白色に見えます。

したがって,アジは水面と同じ白色の腹をもつことよって,下からくる敵から身を守っているわけです。


水面が白く見えるから,青い腹だったらかえって見つかりやすくなっちゃうってことか。


では,最後に…

斜め下から襲ってくる天敵には,海面は何色に見えるでしょうか?


斜め下から襲われるとき

アジのわき腹は銀色ですから,逆の論理で海面は銀色に見えるはずです。


上からの敵にも下からの敵にも備えてるんだから,斜め下からの敵にだけ無策なはずはないってことか。


では…

どうして斜め上に海面を見上げると,海面が銀色に見えるのでしょうか?


考えた方は…(next page↓)