以前,化学かいろをつくるときに使った300メッシュの鉄粉を,改めてリチウムライト付顕微鏡で見ると,こんな感じでした。
角がささくれた切り屑のようです。
化学かいろに含まれていた鉄粉は小石状でしたから,形がちがいますよね。
そこで,砂場の砂鉄を集めて顕微鏡で見てみました。
なんと,化学かいろの鉄粉と同じように小石状です。
…とすると,化学かいろの中に入っている鉄粉は『砂鉄』?
でも,そんなことはないはずです。
砂鉄は黒光りしたままで,化学かいろの鉄粉のように,酸化して赤く変化したりしません。
(砂鉄には,もともと母岩である茶色や白色の鉱石が含まれたままのものも多少ありますが…)
う〜ん。たまたま開いた化学かいろの中身がそうなっていただけなのかなぁ。
そこで,3種類の化学かいろを調べてみましたが,同じ結果でした。
しかもですね。開けたばかりの化学かいろの鉄粉を,磁石を置かずにトントンと叩いてみると,磁石のように集まってくるのです。
でも,まわりの磁石や地球の磁場によってすでに磁化していたとも考えられるし…
そもそも化学かいろの鉄粉は,どんな方法で作っているのかなぁ。
300メッシュの鉄粉は,かつて川口の工場で鋳物を砕いてつくっていると聞いたのですが…
このへんのことは企業秘密なのかなぁ。
マスターの探究心は,迷路に入り込んでしまいました。(?_?)