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生物どうしのかかわり

教科書のなかみ

6年生の『生物とそのかんきょう』では,植物を食べる動物,またその動物を食べる動物などがいて,生物どうしは「食べる・食べられる」という関係でつながっていることを学習しました。

草や木,虫や動物は,たがいに助け合ったり競争したりして一つの社会をつくっています。海,森,草原,池などかんきょうや場所がちがうと,そこにすむ生物もちがい,それぞれの食べる・食べられる関係があります。小さな空間でも食物連鎖は成り立ちます。

例えば,学校の校庭ではどうでしょうか。食べられるほうから順にみていくと,一番下の生産者(自分で養分をつくり出せるもの)は,校庭に生える草や木です。タンポポやエノコログサ,サクラやクヌギがあります。次に,それらの葉や種子を食料にしているオンブバッタやチョウの幼虫ようちゅうなどの草食動物がいます。そして,草食動物を食べるカマキリやクモなどの肉食動物がいて,その上には,それらを食べるスズメやモズなどの鳥がいます。学校の校庭でも,食べる・食べられるという関係が成り立っています。

カマキリを食べるスズメ

ところが最近,長い年月をかけてつくられてきたこれらのバランスが,私たち人間によってこわされてしまい問題になっています。森林はかいや海や川のおせんなどの問題はもちろんのこと,最近特に問題になっているのは外来種(ほかのところから人によって持ちこまれた生物)の問題です。植物のセイタカアワダチソウや,魚のブラックバスなどのほか,身近で親しまれているミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)やアメリカザリガニなども外来種です。

外来種のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)とアカボシゴマダラ

生物どうしのバランスはとても複雑です。私たちが少し手を加えただけでこわれてしまうこともあります。私たちは,自然のしくみについてもっと知り,これらの生物のバランスをこわさないようにくらすことが大切なのではないでしょうか。

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