vol.28 - No.6 (2026年6月15日)
1か月ほど前の5月14日のことです。ふつうは風のないよく晴れた日の午前中起こるとされているミツバチの分蜂が、風のあるよい天気とはいえない日の午後に起こりました。冬を越した女王バチが、まだ新しい女王バチが生まれる気配がないのに、標準巣箱がいっぱいになるほどの働きバチをつれて出て行ってしまったのです。巣箱から出た後、直線距離にして8mほど離れたクワの枯れた枝に大きな玉となって集結していました。午前中は近くの畑で作業をしていて12時半まではそばにいたのに気付きませんでした。分蜂はその後に起こったようです。畑で作業をしていた人が分蜂に気付き連絡してくれたのですが、私とつながったのは2時を過ぎたころでした。あわてて分蜂群を収容するための巣箱や巣脾を用意して巣箱のある畑に行きました。分蜂の起こりやすい時期であるため、3日前に新女王が生まれないようにと女王を育てるための王台を壊したはずなのに…女王がすぐ生まれるようなさなぎの入るふたのされた王台はなかったはずなのに…旧女王が出ていくなんて…とあれこれ考えながら、集結するハチの群れの下に脚立を使って巣箱を置きました。予定通りハチ達はぞろぞろと巣箱の中に入ってくれたのですが、ハチの数がとても多かったので時間がかかりました。そればかりか時間がたつにつれて雲行きが怪しくなり、もうあと10分ほどで入り終わると思われるころから、遠くで雷の音がし始めました。あわててハケを使ってやや強制的にハチを巣箱の中に入れ、巣箱を下におろしたときです。ぽつぽつと雨が降り出しました。残ったハチ達が巣箱のふたをするのを妨げたり周囲を飛び回ったりする中、布でできた覆いをふたの内側にかぶせて覆いをかけたとたん、どっと雨が降り出し、加えて雹(ひょう)までぼつぼつと落ちてきました。間一髪のところで分蜂群のほとんどを収容し、あらかじめ決めてあった場所に巣箱を置くことができました。置き終わったときには下着までずぶ濡れとなりました。もし収容作業が遅れていたら、打ちつける大粒の雨と雹でハチは散り散りとなり、分蜂群の回収はできなかったことでしょう。夕方のニュースで東戸塚駅周辺の地面が白くなるほど降った雹のようすが報道されました。ハチの巣箱が置かれた周辺に降った雹はそこまでひどくはなかったのですが、思いもよらないことが連発したとんでもない1日となりました。
さて今回は、ウスイロササキリの3回目、終齢幼虫が脱皮をして成虫になるまでのようすの紹介です。