vol.27 - No.18 (2025年12月15日)

コスモスは秋桜とも書き、日照時間が短くなり始める秋でないと花を咲かせない短日植物と学校で習ったので、秋以外に花を咲かせるのは手間がかかることだと思っていました。高校生のとき、学んだことを確かめようと夏休みにコスモスを育て、箱をかぶせたり外したりして早く花を咲かせようとしたことをかすかに覚えています。そんなコスモスの花はその後品種改良などがされて、5月の下旬ごろから秋までの長い間花を見ることができるようになり、秋の花という印象はだんだん薄らいでしまいました。それに加えて最近は、キバナコスモスという外来種を日本各地で見かけるようになりました。品種改良されたものでなくても春の終わりころから秋が終わるころまで、冬を除くいつでも花を見ることができると思えるほどです。こぼれ種からでもよく育つ強い花のようで、花だんばかりでなく道ばたや空き地など、色々な場所で花を咲かせています。2年前に庭でも育てたため、今年は春に勝手に芽を出して育った株が6月から花を咲かせて種を作りました。そして、落ちた種はまたすぐに発芽し、みるみる育ち11月ごろからまた花を咲かせ、12月になってもきれいに咲きそろっています。花の少ない時期なのでそのまま咲かせているのですが、咲き始めたころの花はすでに種を作って地面に落とし始めています。来年春にはまた、あちこちで芽を出し育ち始めることでしょう。1年の半分を超える長い期間、各地で花を咲かせているキバナコスモスは外来種です。きれいな花ではありますが、強い繁殖力であちこちに育つようになり、問題を起こすようなことにならなければと思います。

さて今回は、ヒメアカタテハの3回目です。さなぎになるようすから羽化を始めるまでの紹介です。