vol.27 - No.16 (2025年11月15日)

10月も後半だというのに夏日の日があり半そで姿で過ごせていたのに、1週間後には気温がぐんと下がって長袖を飛び越え上着が必要な状態となりました。暦の上では秋も後半ですが、夏から一気に冬といった気候の変化に、着るもので調節できる人間でさえ体調を崩すことがあって大変なのに、気温の変化を直接体で受け止める動植物たちはなおさらでしょう。ふつう11月の中頃に畑に定植するタマネギを少し早めに植え付けたのですが、急な寒さにしっかり定着してくれるか心配になっています。10月まで暑かったため、いつもの年より長く収穫することができたオクラとナスは、パタッと収穫できなくなりました。本来なら秋の時期にぐんと育つはずのキャベツやハクサイ・ブロッコリーの成長もどうなることかと心配です。例年の心配の種は、飛び回って卵を産み付けるモンシロチョウの存在なのですが、今年は見かけません。葉がモンシロチョウの幼虫に食害される心配はなくなったのですが、モンシロチョウはどうしたんだろうと別の心配をしてしまいます。それ以上に、飼育するミツバチの管理にさまざまな決断を強いられています。本来なら秋の気候のよいときに冬越しに必要な若い働きバチの数が増えます。巣箱の中にハチがあふれるといいのですが、増えないうちに冬を迎えてしまったのでは大変です。酷暑に備えて広げた巣箱を、冬に備えて小さくするタイミングが難しいのです。これからは巣箱を囲って箱の中が寒くなりすぎないようにし、砂糖を溶かした液を餌として給餌してできるだけ長く子育てをさせ、ハチに増えてもらうための手助けをします。例年のようにという言葉が使えなくなるような季節の変化に、対応に苦慮することがいろいろと続いています。例年のようにという言葉が使え、毎年同じ時期に同じ対応をして生き物と過ごせたらいいのにとつくづく思う毎日です。

さて今回は、ヒメアカタテハの2回目です。4齢幼虫が蛹になるまでのようすの紹介です。