vol.27 - No.15 (2025年11月1日)

前々回に、よくばって何種類もの野菜の種をまいた話をしました。その後、種はほぼ順調に発芽し、それぞれの特性に沿って育ち始めました。生育の早いものは収穫し終わり、遅いものはやっと苗の植え付けができるほどの大きさです。夏前から育てていたオクラとナスは順調に収穫が進み、コマツナとチンゲンサイは大きくなりすぎて慌てて収穫するといった状態です。収穫作業や植え付け作業、雑草取りなど最近1カ月ほどは畑で過ごす時間がだいぶ多くなりました。そんな畑での作業をしながら思いました。コマツナとチンゲンサイが収穫できるほどに育っているのに、同じ時期にまいたホウレンソウはまだ小さく発芽率もよいとはいえません。5年も前に購入したオオクラダイコンはいまだによく発芽しすくすくと育っています。育苗ポットと畑に直接まいたレタスとサラダナは、育苗ポットにまいたものはよく発芽しました。ですが、ひょろひょろと弱々しい姿です。畑に直接まいたものは極端に発芽率が悪かったのですが、発芽したものはしっかりとした苗に育っています。結球した姿で収穫されるキャベツとハクサイは、育苗ケースに1袋の種を全部まいて同じように育てたのですが、育ったキャベツの苗は16株、ハクサイの苗は47株と大きな差が出ました。同じ仲間のブロッコリーは、たくさん苗を作りたかったのでハクサイの2倍ほど種をまきましたが、育った苗は43株とハクサイより少なく育ちもいいとはいえません。ニンジンは畑に直接まいて育てていますが、よく発芽し順調に育っている場所、まばらにしか発芽せず生育の思わしくない場所、ほとんど発芽していない場所など、2平方メートルほどの場所でも生育がそろいません。これからはタマネギの苗を畑に植え付けますが、大きく育っているものやまだ小さいものなど苗の大きさはそろいません。畑に施した肥料のむらなども影響して、収穫時の球の大きさはさまざまとなるでしょう。このように種のまき方や種の良し悪し、土との相性などいろいろなことが要因となって、思い通りに育て収穫することができません。農家の人のように育てようなんて、栽培経験が浅すぎるよということなのでしょうか。食を守る農家の人たちのおかげで生きていけるという思いが更に強まります。

さて今回は、街路樹としてよく植えられていて、今、赤くきれいな実や紅葉する姿を楽しむことができるハナミズキが育つようすです。今回と来月の2回に分けて紹介します。