vol.27 - No.13 (2025年10月1日)

私の住む横浜周辺の地域では、秋から冬に収穫する作物の種まきの時期は8月から9月です。すでに数種類の種をまいたのですが、まくときにはためらいがありました。まき時の8月から9月を言い換えると、暑さが峠を越して少しずつ涼しくなり始めたころということになります。ですが、8月の下旬になっても暑さが峠を越えたとは思われず、涼しくなり始めたとは全く感じられませんでした。しかし、種まきが遅れると、寒さが厳しくなる前に必要な大きさまで育たず収穫に大きな影響を及ぼしかねません。暑さが収まってから種まきをすればいいと簡単には言えないのです。そのため、ためらいつつも8月が終わる直前にブロッコリー・コマツナ・チンゲンサイの種をまきました。発芽はしたのですが、心配した通り苗の生育は思わしくありません。そこで、直まきのほかに、種まき用のケースを用いることにしました。発芽した苗を簡単に移動することができ、日差しの当て方などを調節することができるからです。暑さの中でも発芽することが確認できたので、9月に入ってからは、ダイコン・カブ・タマネギ・ハクサイ・キャベツ・レタス・ニンジン・ホウレンソウと、よくばって色々な種をまいて育て始めました。苗をあちこち移動させたり、遮光シートで覆いをしたりといった暑さ対策ばかりでなく、ナメクジやカタツムリ、ガの幼虫などの害虫対策まで。気の抜けない作物の栽培ですが、生きるために必要な食べ物をどこまで自分の力で作ることができるか、挑戦する気持ちで暑さに負けじと畑や庭で作業をしています。

さて今回は、初夏から秋も深まる11月まで長い期間花を咲かせるトレニア(和名ナツスミレ)が育つようすを紹介します。