vol.26 -No.23 (2025年3月1日)

3月になりました。桃の節句の文字どおり桃の花の咲く3月です。まだ寒い日も多いのですが、3月の声を聞くと心は外に向かい気持ちが明るくなり活動的になれます。そんな春のスタートです。まだ寒かった年の初めに、新年会をかねて集まった仲間と野鳥を観察したり写真を撮ったりしてからあっという間に2カ月ほど過ぎてしまいました。3学期はあっという間に終わってしまうと思っていた頃より、今はさらにその速さを感じながら過ごしています。時が速く過ぎ去ってしまうためか、心に残ることも減少気味と思うようにもなりましたが、年初めの撮影会で撮影したカワセミとサギの写真のことは心に強く残り、それに関連したことを色々考えながらこの2カ月間を過ごしました。今更ではありますが、太陽の光の当たり方が写真の写りに大きな影響を与えます。特に鳥の羽は光の当たり方でさまざまに変化します。体の向きや背景に加え、光がどのように当たっているかを見定めて、きらりと光るような瞬間をとらえてシャッターを切ります。カワセミの羽は光の当たり方で大きく変化するので、美しく輝いたと思える瞬間が記録できると、強く心に残ります。羽が白一色のサギでも、光の当たり方で美しく輝くように写るときがあります。年初めの撮影会で満足できる写真が撮影できたこともあって、そのことから美しさについて色々なことを考えたのです。コンピュータにより作られた幾何学的な模様に色々な色を散りばめた映像などを美しいと思う人も多いようです。私もきれいとは思いますが、私が思う美しいとはちょっと違う気がするのです。自然が好きで自然を大切に思う私には、自然が作り出す美しさが一番心に響き感動させてくれるのです。今は、コンピュータにより、良いにも悪いにも制約のない、歯止めのかからない映像が簡単に作れるようになりました。コンピュータに色々と指示をして、きれいなサクラの花が咲く絵や美しい風景を描かせることもできます。また、ここでは表現することができないような映像を作ることもできます。このような技術に対し「そんなのいらない」と声をあげる人が現れてもよいのではなどと、あれこれ考えながら過ごしていました。

さて今回は、アオギリの2回目です。花を咲かせて実を結び、種ができるまでの姿の紹介です。